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と、そこで浮かんで来たのは白金先生の顔だった。
そうだ、白金先生なら同じ男の人だし参考になるアイデアをくれるかも。
放課後聞きに行ってみようかな。
昼を食べ終わったあと眠くなったけど、なんとか授業を受け放課後になった。
美月と恋歌には用事があると言って、ホームルームが終わって出て行った白金先生を時間を少し空けてから探しに教室を出た。
とりあえず、1階の職員室の方に向かおうとする。
階段を下りて職員室の入口が見えたと思ったら、丁度白金先生が出てきたところだった。
先生、と私が呼ぶより早く、私の横を通り過ぎて行く数人の人影があった。
よく見ると、3年の紫藤絵理菜先輩と3人の取り巻きだった。
絵理菜先輩は、甘ったるい声と上目使いで、
「せんせぇ、今日家庭科でマフィン作ったんです。よかったら食べて下さい」
絵理菜先輩が話し始めてしまって、長くなりそうだったので、今日は大人しく帰ることにした。
取り巻きの先輩達も私に気付いてるっぽくてこっち睨んでたし。
回れ右して下駄箱に向かった。
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