それホントですか?

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そして気付いた時には外は暗くなっていた。 時刻は午後七時。 私は机に突っ伏したまま寝てしまったらしい。 それにしても、こんなに遅くなる前に誰か起こしてくれるだろうと思ってたんだけど……。 多分もう叔母さんたち帰って来てるよね。 何も言わないでこんな時間になったこと無いし。 しかも、もう晩ごはんの時間なのに何も出来てないじゃん! 私に出来ることなんて、家事くらいしかないのに……。 あまり帰りたくはないけど、でもあの家を追い出されたら私に行くところなんてない! 急いで立ち上がろうとした私は、ずっと椅子に同じ体制で座りっぱなしだったせいで足が痺れていて、椅子から転げ落ちてしまった。 「わっ!」 思わず大きな声を出してしまった。 「まだ誰かいるのか?」 ここ最近で聞き慣れた声が聞こえた。 「白金先生……」 「黒須お前、こんな時間まで何やってんだ」 「えっと、ちょっと寝てたら、こんな時間になってました……」 「ちょっとじゃないだろ」 先生は若干呆れ顔。 「えっと、これから帰ります」 と私が言うと、先生は眉をひそめて、 「はぁ」 とため息。 「なんでため息つくんですか」 「この時間に一人で帰って、この間みたいに絡まれたらどうするんだ」 「そんな、怖いこと言わないでくださいよ……」 「怖いなら今度からもっと早く帰るんだな。家に帰りたくないのはわかるけど、心配する人もいるんだ」 「私の心配してくれる人なんていないですよ」 「はぁ」 またため息! 「黒須はわかってないな」 「何がですか」 今度は私が眉をひそめた。 「お前は自分を心配してくれる人はいないなんて言うけど」 先生はそこで言葉を区切った。 「俺は、黒須が心配だよ」
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