私とセンセイ

それホントですか？

なんて真面目な顔で言うから、私はどういうリアクションをしたらいいのか分からなくなってしまった。

「先生が生徒を心配するのは当たり前ですよね。心配掛けてすいません」

私は可愛くない言い方だなぁと思いながらも、そんな言い方しかできなかった。

私の言葉を聞いて先生は一瞬、とても悲しそうな顔をした。

なんで先生がそんな顔するんですか？そう聞こうとした。

けど、

「さあ、今日は送ってやるから帰るぞ。車出すから校門の前で待っててくれ」

先生の辛そうな顔は一瞬でいつもの顔に戻っていた。

私は言われた通り急いで帰る支度をして校門に向かった。