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そんなにいいものなら
さっそく僕は部屋の片隅にハゲタカ用の檻を置き、エサを出し入れする小窓にキッチンから持って来た生ゴミを置いてみる。
するとハゲタカは鋭いくちばしの先端を使い、攻撃的な激しさで生ゴミをつつきまわすと、あっという間に食べつくしてしまった。
「こりゃいいや」
ハゲタカはまだなにかを食べられそうな感じだ。今度はためしに、惣菜や冷凍食品のパッケージはもちろん、空になったペットボトルをハゲタカの目の前に置いてみた。店のおじさんの言ったとおり、ハゲタカはそれらのゴミをバリバリと食べていった。
これはいい買い物をした。僕は満足して、檻の中のハゲタカをじっと眺めた。ハゲタカは鋭い目つきで、僕の部屋を見つめていた。
「いやあ、最新型のハゲタカはいいよ。おかげで部屋がすっきり片付くし。だまされたと思って飼ってみたらどうだい。もちろん、安くはないけど、値段以上の働きはするぜ」
僕は誰かに会うたびにハゲタカを勧めていった。そんなにいいものならひとまず試させろという友達もいた。
「いいよ。捨てたいゴミがあったら、ためしに僕のところに持ってきてみてよ」
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