2人が本棚に入れています
本棚に追加
魅惑の脚
荒木田「あら、どうぞ、ソファの方で。お掛けになってお書きください」
林「いや、いいです。立ったり座ったり面倒だ。ここの方がいい。あなたのその、素敵なおみあしも拝めるし」
荒木田「まあ」
林(M)『’まあ’と云ったあとしかし看護婦はこれ見よがしに大胆に足を組み替えて見せた。その際に見えた奥の色は……白だ。俺は異様に刺激されて生唾をグッと飲み込む。普段から、いや生まれてからずっと女っ気ゼロの身だったとはいえ、ここに来て欲情すること甚だしい。どうも、どこか、なにかおかしい。これはちょうど……抑制がまったく効かなくなるという、まるで‘夢’の世界の中にいる時のようだ。俺は問診表を彼女に手渡ししたあと、カウンターに肘をついて、体をハスにして、立ったままで足を組む。まるでスタンドバーのプレイボーイだ。ふだん無口な俺とはまったく違う、いたって饒舌な男に化そうとしていた。看護婦の素足の‘魔法’に魅せられた、いや、癒されたがごとしである……』
【荒木田看護婦の脚…?】
最初のコメントを投稿しよう!