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喉の乾燥を感じて目が覚めた。
目が覚めたのに、目を開ける事に少しの抵抗を感じる。
なんとか目を完全に開けてみようとしたけど完全には開かず、視界も暗い。
何も見えないけど、周りには沢山の人の気配を感じる。
男性? 女性? 子供の声もどこからか聞こえてくる。
私はどこに居るんだろう。
私はどこに居たんだろう。
そうだ…思い出した。
飛行機だ。
新婚旅行で初ヨーロッパ旅行に行く機内だ。
明るいと眠れないのと、寝顔を隠す意味でも、アイマスクを着けて寝てたんだった。
はぁ~なんだ、なんだ、そうだった。
アイマスクを外して視野を慣らす。
そして、隣に目をやると爆睡してる夫のヨシくんがいる。
指でチョンチョンと顔をつついてみたり、手をつついてみたりしたけど、こんな事ではヨシくんは絶対に起きない。
どこでも、いつでも爆睡出来る人は強いと思う。
目的地まではまだまだ遠い。
私もお水をもらったらまた眠ろう。
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