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「でもスケジュール空かないってそんな多忙?ウチの新人ちゃんは?」
「………多忙、てか…もともと臨時バイトだからな」
「へえ、…勿体ないね?こんなバカバカ仕事入ってくんのにこっちが本職じゃないって?」
「ああ、だからできれば舞花を気に入ってもらったほうが有り難いってこった」
なるほど…
本職次第のスケジュール調整なわけだ?
仕事が欲しくて偽のスキャンダル企てなきゃいけなかった舞花と大違いじゃん…
尚更、力量の差が問われるな?
「バイトだから事務所にもまったく顔出さないんだ?」
「なんだ聖夜?お前最近、やけにこっちに顔出すと思ったらそれ目当てか?」
「──…!」
社長はニヤリと返し“チクるぞ…”小さくそう呟く。
「べつに目当てなわけないってっ!」
一瞬焦った俺は慌てて弁解していた。
「まあ、会ったってなんてこたないから気にするな。お前のタイプじゃないから」
「……もしかしてぶちゃいく?」
「ああ」
「なる…」
所詮、脚だけってやつか?
「………」
なんだろう。男ってやっぱ、下心の塊なんだろうか?社長のその一言で一気に興味が薄れていった…
俺って強烈、不謹慎なヤツだ──
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