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一週間後
「・・・まじかよ。」
廊下にでかでかと貼られた選挙結果には、光世の名前が大きく出ていた。
つまり今回の候補者6人の中から光世が選ばれて、正式に生徒会長になってしまったということだ。教室に入ると、光世の机の周りにやたら人が集まっていた。誰にも気づかれないようにそっと席に着くと、集まっていた前の女子がしゃべりかけてきた。
「ねぇねぇ、武部くん副会長になるんだってね。応援してるよー。」
「私も私もー。」
「・・・いや、俺は。」
はっきりいって苦手な状況だ。話しかけてくれること自体は嬉しいが、詰め寄られるとどうしても緊張してしまう。すると前の光世が
「はいはい、この話はおしまい。もうすぐ授業始まるから席ついたら。」
そういって皆をそれぞれの席に返した。
「すまん光世。」
「いちいちお礼言うなって。それより俺、生徒会長になっちゃたよ。はは。」
「でも正直お前は適任だったと思う。」
「ありがとよ。でもこれはサタンのおかげで手に入った地位だしな。」
「なんども言うけど、光世は適任だよ。どうやったかは知らないけど、サタンの助けがなくても光世は勝ってたさ。」
「・・・そっか。まあ、とりあえず一緒に頑張っていこうや、副会長。」
「やっぱりやらないといけないかな。」
「サタンとかベルゼブブのためじゃなくて、俺のためになってくれないか。俺はお前とやってみたいんだ。」
「・・・。」
「やっぱり無理かな。」
「光世のお願いならやらないわけにはいかないよ。」
「よし。んじゃさっそくだけど放課後、生徒会室へ行くぞ。」
「了解。」
こうして俺達は生徒会としてのスタートを切った。
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