第2章 サタン遭遇

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第2章 サタン遭遇

(おい、起きろ。学校遅れるぞ。) 「・・・起きたよ。今。やれやれ、夢じゃないよな、さすがに。」 (早く支度しろ。) 「・・・」 朝は好きだ。眠気はあるが、朝浴びる日光は何とも言えない。自分が自分では無くなったかのような感覚がある。静かな自分だけの世界だ。 (何度も言わせるな。早く支度しろ。) 「・・・」 俺はさっさと支度を済ませると学校へ向かった。 「ところで、どうやってサタンを見つけるつもりだ。まさか一人一人当っていくわけじゃないんだろ。」 (そのまさかだ。) 「・・・は」 (冗談だ。まずは誠のクラスから当たって行く。) 「・・・まずはって。」 (そう焦らなくてもいい。何もサタンを探しているのは俺だけじゃないはずだ。) 「ブブが昨日言ってた幹部って奴らか。」 (まあ、一応な。) 「俺はささっと出て行ってほしいんだけどな。」 (あと、誠はさっきから声に出してしゃべっているが、そんなことをしないでも心の中で会話できるぞ。) (・・・早く言えよ。ちょっと恥ずかしいじゃん。) そうこうしているうちに学校に着いた。
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