5人が本棚に入れています
本棚に追加
第2章 サタン遭遇
(おい、起きろ。学校遅れるぞ。)
「・・・起きたよ。今。やれやれ、夢じゃないよな、さすがに。」
(早く支度しろ。)
「・・・」
朝は好きだ。眠気はあるが、朝浴びる日光は何とも言えない。自分が自分では無くなったかのような感覚がある。静かな自分だけの世界だ。
(何度も言わせるな。早く支度しろ。)
「・・・」
俺はさっさと支度を済ませると学校へ向かった。
「ところで、どうやってサタンを見つけるつもりだ。まさか一人一人当っていくわけじゃないんだろ。」
(そのまさかだ。)
「・・・は」
(冗談だ。まずは誠のクラスから当たって行く。)
「・・・まずはって。」
(そう焦らなくてもいい。何もサタンを探しているのは俺だけじゃないはずだ。)
「ブブが昨日言ってた幹部って奴らか。」
(まあ、一応な。)
「俺はささっと出て行ってほしいんだけどな。」
(あと、誠はさっきから声に出してしゃべっているが、そんなことをしないでも心の中で会話できるぞ。)
(・・・早く言えよ。ちょっと恥ずかしいじゃん。)
そうこうしているうちに学校に着いた。
最初のコメントを投稿しよう!