第2章 サタン遭遇

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王新学園高校、生徒数は562人。進学科、スポーツ科、普通科に分かれている。進学科のクラスは3つで、1組、2組、3組からなる。1から学力順に割り振られ、中でも1組の学力は他の2つに比べ飛びぬけた秀才が集まっている。4組、5組がスポーツ科となり、6組が普通科になっている。普通科の連中の学力は飛びぬけて悪く、ガラの悪い連中が多いと、もっぱらの評判だ。 (なるほど、けどなぜ普通科だけ学力が悪い。) (元々うちは、頭良い学校じゃなかったんだ。それが新しくやって来た理事長の改革によって今の体制ができあがったんだと。) (なるほど、なかなか面白い学校だな。誠はどこのクラスだ。) (俺はここだ。) (・・・2組か悪くないな。) (良くもないけどね。) 俺が席に着くと前でしゃべってた男がこちらに近づいてきて、俺の前の席に座った。 「おはー、誠。」彼はそう言って笑った。     
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