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第3章 生徒会
話をまとめると、光世は俺たちより前にサタンという悪魔と契約していたそうだ。俺もまさか、こんなに早く、しかも親友の光世とは思ってもみなかった。
「いや、ほんとうに心配かけたね、ベルゼブブ。この世界へ落ちた時は、さすがに死ぬかと思ったよ、きしししし。」
「笑いごとじゃないだろ。あほ王が。」
・・・え、今の笑い声なの。ていうか王なのにブブ口悪すぎだろ。
「僕はここの屋上に落っちまって。その時たまたま近くにいたのが光世だったから、光世に事情話したら、すぐ引き受けてくれたよ。」
・・・光世、お人よし過ぎるのも大概にしないと。まじで。
「とにかく、こんな早く見つかったのはラッキーだった。契約を解除して、さっさと地獄に戻ろう。」
「ん?何言ってるの。契約は1年後じゃないと解除できないよ。」
・・・まじかよ。
「そんなはずはない。魔法典、第12条にはそんなこと書いてなかったはずだ。」
「うん。書いてないし、言ってもないよ。このこと知ってるのは僕とバフォメットだけだもん。」
「・・・嘘だろ。なんでそんな大事なこと言わなかったんだ。」
「僕のせいじゃないないよ。バフォメットが面倒だがらいいって。」
「あの適当女め。お前も王のくせに、ほいほい従ってんじゃねーよ。」
「怒らないでよ。それに、僕だって面倒だって思ったんだから、従ったわけじゃないよ。」
「・・・どいつもこいつも。」
これが地獄の王様、サタンか。俺はこの時少し、ブブに同情した。
(すまねぇな、誠。どうも後1年は世話になりそうだ。)
(もういい別に、ここまできたら。)
(・・・本当にすまん。)
(・・・)
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