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素直に謝れると、調子が狂うな。
「んで、どうすんだ。ここから1年。」
「それなんだけどね、これを見てくれ。」
そう言って光世もとい、サタンはグラフを取り出した。
「なんだこれは。」
「実はね、地獄の王として、この世界の地獄の認知度を確かめたくて調査を行ったんだ。」
「・・・俺たちが、命をかけてお前を探している時にか。」
「え、そうなるのかな。」
「王様、殴っていいですか。」
(うわ、こらえろブブ。お前のいら立ちは痛いほど分かるけども。)
「・・・・ふー。で」
「そしたら、地獄を知ってるって人はほぼ全員だったんだけど、地獄に行きたいっていう人はほぼゼロだったんだ。」
「・・・確かに、それは由々しき問題だな。」
(いや、普通に考えたらそうだろ。)
(どうしてだ、誠。)
(だって、俺らからしたら地獄って悪いイメージしかないしな。実際、悪い人しか行ってないわけだろ。)
(何を言ってる。天国へ行くか地獄へ行くかは志願制だぞ。いつの時代の話をしている。)
(え、そうなの。)
「今、誠に話を聞いたんだが、どうも地獄へは悪い奴が行くというイメージがついてしまってるようだな。」
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