うかうかしていられないから

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 一旦帰って着替え、再集合。恭太は大きなリュックを背負っていた。 「凄い、綺麗なホテルだね。」 「一応ラブホなんだけどね」 「らっ」  らっ。  確かに残りの人生隣に置いてなんて思い切った告白したし一緒に連れてってとか言ったけど!いくらなんでもそれは気が早すぎるんじゃないかというかもうちょっと落ち着こうと言うか、そりゃ辛島君は落ち着いている暇ないのかもしれないけどこっちにも心の準備がというか。まさかそのリュックの中には様々な道具が!? 「生意気だけどもうちょっとムードが欲しいというかなんというか!」 「落ち着け。夜通し遊ぶだけって言っただろ」 「私は遊びなのでしょうか!?」 「いやあの……あーもう来い」  真帆は目を回しながらも手を引かれ、されるがままにホテルへ、その一室へと辿り着く。  恭太が開いた扉の先には── 「おー!これは期待以上だな!」  ベッドルームとは別に、広いリビングルームのような空間。家具やカーペットは白を貴重とした清潔感溢れる印象を持たせる。そしてリビングのソファ、その向かいの大型テレビには様々なゲームハードが備え付けられていた。 「なにこれ……すごい」 「フッ、だろ。」  室内は土足厳禁。恭太は靴を脱いでソファに腰掛けると、背負っていたリュックを開放する。  二リットルのジュースにポテチにポップコーン。グミにチョコレートにカップラーメン。 「さぁ、スマブラやるぞ……!」  おおよそ体に良くない宴が、幕を開ける──
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