4人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
こんな異様な空間でのお喋り。彼女の彼女らしさが失われ、会話は常にチグハグ。あまり内容が入ってこないし口が回らない。現実でないことはとうに分かりきっている。なのに何故、僕と彼女はここに居て、呑気にお喋りしているのかはよく分からない。
「…要さん。君はどうしてここに居るんだ。」
「急に本題へ入るのね。」
「そろそろ気になって仕方がない。正直に答えてほしい。君は悪魔と契約したと言ったな。君の人間の器と何を契約したんだ。」
「…」
「…教えてくれないのか。」
「…そんなこと一言も言ってないわよ。」
「じゃあ、」
「私は。」
貴方を殺す為に生きてきたの。
最初のコメントを投稿しよう!