人格

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こんな異様な空間でのお喋り。彼女の彼女らしさが失われ、会話は常にチグハグ。あまり内容が入ってこないし口が回らない。現実でないことはとうに分かりきっている。なのに何故、僕と彼女はここに居て、呑気にお喋りしているのかはよく分からない。 「…要さん。君はどうしてここに居るんだ。」 「急に本題へ入るのね。」 「そろそろ気になって仕方がない。正直に答えてほしい。君は悪魔と契約したと言ったな。君の人間の器と何を契約したんだ。」 「…」 「…教えてくれないのか。」 「…そんなこと一言も言ってないわよ。」 「じゃあ、」 「私は。」 貴方を殺す為に生きてきたの。
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