見目は果報の基

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「波、どうした?」 気づくと、私の背後に細身で長身のイケメン男性が鏡に映っていた。 さっきまでベッドで私の隣で眠っていた男性のようだ。 「あっ、ごめんなさい……起こしちゃった?」 私はとっさに話を合わせた。 「そろそろ帰ろうか? 波、明日は撮影の仕事が入っているだろう?」 そう言いながら、彼は後ろから腕を回し私を優しく包み込んだ。 ドキリとして思わず身を縮め振り向いた私に彼はそっと顔を近づけ……次の瞬間、私の唇にやわらかなものが押し当てられた。 んんっ! きっ、キス!? うわぁ~! ファーストキスしちゃった! しかも、こんなイケメンと!! 一瞬、胸がキュンとして激しく胸が高鳴りドキドキが止まらなかったけれど、変に思われないように必死に平静を装った。
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