番外編 手を出したいのは俺の方

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 俺が気持ちいいことってなに? 華先生は?  華相手なら、痛くても怖くても苦しくても、「嫌だ」なんて思うわけないのに───。  恥じらう間もなく下肢を裸に剥かれて、熱を湛えた航汰自身が露わになる。堪らず顔を背けた航汰の上で、華も自身のベルトを緩める音がした。  え…、と思って視線を向けた先、下着の中から取り出された華の屹立が目に飛び込んできて、ゴクリと喉が鳴った。改めて実感した行為の生々しさと、華も航汰に欲情してくれていることへの悦びに。  勃ち上がった性器に華のそれを軽く擦りつけられ、生まれて初めて味わう感覚に全身が慄く。 「あ……っ」 「怖くなったか?」 「っ、こ……わく、ない……ッ」 「脚、震えてる」 「きっ、緊張してるだけ……!」  強情だな、と苦笑した華の手に、震える両脚を不意に一纏めに抱えられた。 「え…───」  何をされるのかと身を強張らせた航汰の脚の付け根に、華の先端がピタリと押し当てられる。 「そのまま、脚閉じててくれ」  言われるがまま、不安に瞳を揺らしていると、華の雄が閉じた航汰の腿の隙間を抉じ開けるように、ヌル…と挿し込まれた。 「ぅあ……っ! や、なに……っ!?」     
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