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「私は魔女だよ。その森の奥に住んでいる」
「魔女?」
「そうだ。今、お前を縛っていた縄を触れずに解いただろう? 魔法という特別な力が使えるのさ」
「……おとぎ話の中のことだと思ってた」
「現実に存在するんだ。お前が見ている、私のようにね」
魔女は淡々とそう言った。
それなら、と私は尋ねた。
「人の望みを叶えたり、そういうこともできるの?」
魔女は無表情のまま答えた。
「……願いにもよるが、出来ないことはない」
「欲しいものがあるんだけど」
私の言葉に、魔女はしばらく黙っていた。
しばらくして、魔女はようやく口を開いた。
「それで? お前が欲しいものは?」
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