星の子

3/17
前へ
/17ページ
次へ
 「ルーン、お前の名と願い、確かに私が貰い受けた。願いを遂げるその日まで、お前の魂は私のものだ」  魔女の左手には、淡く青く光る光の玉が握られていた。魔女は私の目の前で、その光の玉を飲み込んだ。  その瞬間、背筋がゾクリとした。もう後には引けないのだ。  けれども、後悔はない。  その夜、私は未来を捨てた。  復讐を遂げるため。そのための力を手に入れるために、自分自身の命さえ、捨ててしまっても構わなかった。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加