後書き

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しかし、何も分からないまま逆に読み進めていくのは若干無理がある。そこで、その友人に頼んでその少女のことを少し教えて貰った。 勿論、名前や生年月日なんかは捜査の都合というやつで聞くことが出来ない。それは仕方ないとして、幾つかここに挙げておこう。 その少女は死亡した時は十八歳だった。一年前、引っ越して来たらしい。 その一年と一日後、少女は交通事故に巻き込まれて死亡した。 少女は、交遊関係が広く、また、部活にも所属していたらしい。至って普通の女の子のようだ。 日記を読んだ友人の話によると、この日記には主に四人の友人達が出てくるそうだ。確か男の子が二人、女の子が二人だったはずだ。 少女を含めた五人の話が、この日記の半分ほどを占めているらしい。 あとは家族の話。父、母、弟とそして少女の四人家族だったそうだ。 これだけの情報があっても、読むのには苦労するに違いない。しかもこの少女は、面倒臭がりらしい。話が断片的であることが多いみたいだ。どう見たって100ページも無さそうだ。見開きの日記なら、更に少ないだろう。 きっと何か大きなことがあったりだとか、思い出した時とかに書いていたに違いない。まあそれはそれで、飽きなくて済むだろう。 ここまで書いてきたが、後書きと言えど書くことが無くなってしまった。まだ本文も読んでないからだろう。 そろそろこの辺で切り上げて、ページを逆に捲って読みはじめるとしよう。最初の・・・・いや、最後の日付は3月28日だ。
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