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そして大きな深呼吸
生まれて初めてしたと思えるぐらい、時間をかけて落ち着かせる
この言葉を馨に告げたらきっと・・・私達の関係は変わってしまう
今まで通りにはいられない
居心地がそれなりに良かったのに
この関係が
対等で
それを失っても、この言葉を告げる?
プレッシャー
もしかしたら一世一代の舞台なのかもしれない
女を上げる?
頭の中で錯綜するように色んな言葉が並ぶ
今の私を肯定する物や否定する物
どれを選んでも正解で、結果は例え人生が変わっても変わらなくても受け入れなくてはいけない
わかっている・・・
わかっているから
私だって、こんな時に判断を間違えるほどお馬鹿じゃないない
たぶん・・・
確実に動揺はしている
大きなお金は簡単に悩むことなく動かせるのに、その一言を言うのにこんなに悩み躊躇う私
誰が見ても滑稽で愚か
そして可愛げがない
それが私の旨味で個性だと思っていたけど・・・
好きな奴の前ではそれが通用しない事を今、痛いほど知る
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