3595人が本棚に入れています
本棚に追加
/554ページ
馨は戸惑い過ぎているのだろうか
私が謝ってから口を開かない
何か言ってよ!
って思うけど、さすがに私から急かすのもね・・・
でも、さすがにこの沈黙は耐えられない
馨はまだ沈黙を貫く模様
私はそっぽを向きながら馨の腕をつつき何かを言うように急かすけど、相変わらず馨は無言
「何か話してよ・・・」
恥ずかしい言葉を言わせないでよ!
と心の中で思いながら、やっと口にできた言葉
きっと馨は馬鹿にするように私を笑うだろうと思っていたけど、なぜか馨は真っ直ぐ私の方を見る
「見ないでよ。恥ずかしい・・・」
「どうして、そんなに照れるの?ただ見ているだけなのに」
「だって・・・」
「だってって何?」
「それを私に言わせる?」
「聞きたい」
「察してよ」
「察しても勘違いだったら嫌だからあゆみの口から聞きたい」
そうして私を追い詰める?
もう、こうなったら素直に言わないといけないか
もう観念するしかないかな
これは私が変われるチャンスなのかもしれない
最初のコメントを投稿しよう!