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今日の馨はいつも以上に口数が少ない せっかちな私は何か言って欲しいと思いつつも何も言えないから態度に示したいけど、何をやって良いのかわからなくなっている 「やっと言ってくれた」 安堵感あふれる表情でポツリと呟く やっと・・・? 何が? 馨が何を私に求めていたのかさっぱりわからない それより、やっとって? ついさっきの事をコマを戻すように思い出すと、照れてしまい顔に身体中の熱が一気に顔に集中 「だから?」 この顔を見られるのも恥ずかしいから、プイッてソッポを向いた 「相変わらず素直じゃないね」 「ありがとう。褒め言葉を言ってくれて」 あーまた可愛くない事を言ってしまう これは習性なの? って思えるぐらい、考える間もないくらいストレートに言ってしまうのはある意味特技なのかもしれない 馨は私の後頭部を掴み髪をくしゃくしゃにする 「褒めるよ。こんなかわいいあゆみの姿が見れたのだから」 満身の笑みでそう答える 私が悪者みたい それとも嫌味?
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