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なんて、私に気を使って中谷さんを指摘するけど、彼はそんな事はお構いなしで話を続かける
「俺のこと覚えてる?中谷浩平、小学5年生の時同じクラスだった」
中谷浩平?
うーん、聞いたことあるような・・・記憶を辿り寄せて思い返す
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「あっ、思い出した。少年野球をしていて坊主頭だった中谷?」
「そうそう。5年の1学期、席が隣同士だった」
「そうだったけ?そんな事、忘れてた」
私の言葉を聞いた中谷の顔がフフフッ・・・って意味深に微笑み
「お前さー俺の新しいい消しゴムを貸してやった時、かりぱちしただろう?」
かりぱち・・・
消しゴム・・・
そんな事があったっけ?
「---覚えていない・・・」
たぶん、私の中谷の会話はここで話すべきものではなくお互いの隣に座っている森さんと小泉さんの顔が多少なりとも引きつっているのは気のせいだろうか?
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