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そこに私服に着替えたカリンを見つけた。
意外と地味だ。
そしてアズミは声を掛けた。
「お疲れ様、あなた寝不足解消したら、もっと良くなるよ」アズミは笑っている。
カリンは驚いて「敵対事務所なのに、そんな言葉をかけてくれるなんて。でも、うちの事務所はうるさいから」と目を伏せた。
「辞めなよ」
「え?」
「虎の穴なんか辞めて、うちにおいでよ。あなたなら、もっと輝けるよ」
アズミの言葉に、カリンの心が動いた。
「大丈夫かな?私でも」
するとアズミは笑って「大丈夫だって。私が保証する」と、2人は親友でもあるかの様に笑い合った。
それが後に、地下アイドル史上伝説となるグループを作り上げるとは、今の2人には知る由もなかった。
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