第2章 昨日の敵は今日の友

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そこに私服に着替えたカリンを見つけた。 意外と地味だ。 そしてアズミは声を掛けた。 「お疲れ様、あなた寝不足解消したら、もっと良くなるよ」アズミは笑っている。 カリンは驚いて「敵対事務所なのに、そんな言葉をかけてくれるなんて。でも、うちの事務所はうるさいから」と目を伏せた。 「辞めなよ」 「え?」 「虎の穴なんか辞めて、うちにおいでよ。あなたなら、もっと輝けるよ」 アズミの言葉に、カリンの心が動いた。 「大丈夫かな?私でも」 するとアズミは笑って「大丈夫だって。私が保証する」と、2人は親友でもあるかの様に笑い合った。 それが後に、地下アイドル史上伝説となるグループを作り上げるとは、今の2人には知る由もなかった。
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