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思念魔力も稼働魔力も有効範囲があるから、アルビからある程度離れるとウチはその場に倒れて死ぬっぽい。範囲はだいたい10mくらいかな? 試すの怖いからやってないけど。
で、なんでウチの人格と記憶がアルビの脳内にあるのかというと…
「助けようとしたらしいよ。助けてもらったお礼に」
「軍人である、ウチを」
「そう。ボク等の街が攻撃されて親しい人たちがどんどん死んでいく…そんな中シーエはボク等を守って戦ってくれたんだって」
「ほーん」
「めっちゃ他人事…まぁそれでも敵の方が数が多くて。ボクも殺されるって時にシーエがかばってくれてね。結果的にボクは首を飛ばされちゃってシーエも左手なくなっちゃったみたいだけど」
今はもうそのシーンはお互い覚えてないが、ウチの日記の最初のページには目の前に生首があり、自分の左手が無く、記憶も無いままその生首を解体して脳を保護したと書いてあった。その生首がアルビだったのだ。
「ボクを守る際にシーエが何か攻撃とか受けたのかな? あ、これはどっちも死ぬって思ったボクが、シーエの脳をハックして人格をコピーして、ボクの脳に保存した。記憶のコピーは…できなかったみたいだね」
「初対面の兵士にそんな事するか普通。自分だけ生きりゃいいやん」
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