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【ズンコ武器商店】
何のひねりもない店の看板を見上げ、テンションは下がる。
店長のズンコは施設周辺で仕事を探してたウチ等を一目見て気に入り(正確にはアルビを)、そのまま採用した。
いや、それはありがたいんだが。
「武器商店、ねぇ」
戦争を支援する品を製造販売している店だ。
『だって今のご時世、武器売れるヨ!! 売れるなら売るべきでショウ!』
記憶の中のズンコのセリフ。正確には1ヶ月以上前のセリフだから、こんなこと言ってたって情報しか知らない。
元々はズンコ部品商店だったそうだ。根っからの身体改造マニアであるズンコは体を脳以外全て機械に交換しており、趣味と実益を兼ねた店を経営していたと聞く。
「元々の店なら、歓迎だったんだけどなぁ」
まぁ文句は言ってられない。働けるだけありがたいし。今ウチの左腕についてる立派な義手だって、ズンコがくれたものだ。「タダで付けてあげたんだから代わりに働いてネ!」とついでに仕事までくれた。普通は義手分完済までは給料無しだろうに、初日からしっかり給料アリ。ウチの義手は本当にタダだったのだ。
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