5人が本棚に入れています
本棚に追加
腰を止めたあつしが、眉をひそめて見下ろしていた。
「……いいよ」
二人とも裸になって、ゴムを着けたあつしが入って来る。
最初から激しく突き上げられたけど、あたしの体はそれを待ってたかのように受け止めた。
「っ……ミク……っ俺だけのモノにしたい……っ」
「あっあぁ…っ……あつし、だけだよ……っ?」
気まぐれなあたしを撫でていいのは、あなただけだから……。
「…………っ」
「あぁっ…………!」
終わった後も、しばらく裸のままでベッドで抱き合う。
「…俺、ホントにミクと付き合えるなんて思ってなかったよ」
「なんで?」
「ミク可愛いし……飲み会で初めて見た時、俺なんか相手にされないだろうなって……」
……でも、最初に二人きりになるよう仕掛けたのはあたし。
……もう言っちゃってもいっか。
素直に打ち明けると、あつしは驚いた顔をした後に笑った。
その後の言葉は予想外のものだった。
「俺も、ひなちゃんにワザと強いお酒薦めた」
「えっ…………嘘?」
「……本当」
「…………」
「…………青木に殺されるかな」
「…今度謝ろっか」
二人で顔を見合わせて噴き出す。
実は似た者同士なのかも。
だからこんなにも心地いいのかなぁ。
初めて出来た大好きな人。
その腕の中で、あたしはまた思いっきり甘える。
最初のコメントを投稿しよう!