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目を見開いて辺りを見渡しながら、体を起こした私の頭の中に、次々と疑問符達が湧き出てくる。
そこは、いつもの部屋じゃなく、いつもの家でもなければ、見覚えのある母親の実家。
田舎のお祖母ちゃんの家。
「へ……?」
思わず口に手を当て、暫く考えるが、いったい何故に此処にいるのかが全く覚えのない私。
まるで狐に化かされたかの様で何度も辺りを確認する。
なんでこんな所にいる訳?
私は訳の分からないまま、取り敢えず部屋を出た。
昼間の仕事を終えてから、夜はキャバ嬢として働いていた私は、何時もの様に仕事が終ると、一人暮らしをしている自分の部屋に帰って来て、疲れて直ぐに眠ってしまっていた筈なんだけど…
いつの間にか、此処に居るのだ。
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