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覚えている限りを頭の中で整理しながら、よたよたと壁に手をつきながら下りる。
家の中も外も静かで、鳥の鳴き声しか聞こえてこない。
窓から差し込む蒼白い朝焼けの明るさと、ツンと澄んだ空気で、まだ早朝だという事は感じ取れた。
階段を下りて、居間に向かうと、居間の硝子戸からは灯りが漏れ、時折カチャカチャと音が聞こえてくる。
良かった誰かいた…
家族の誰かがいる事に、ほっと胸を撫で下ろす事が出来た。
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