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どうしてこんなにも苦しいのだろう…。
頬を伝う涙は一向に止まらない。
私は青々とした桜の木に囲まれた公園の入口で、遊ぶ子供達を遠目に眺めている。
その公園で遊ぶ、4歳か5歳程の男の子を、只見てるだけと言うに、胸が裂かれそうな思いがして今にも倒れてしまいそうなのだ。
私は只々、泣きながらその子供から目が離せないでいる。
その内、その子は遊ぶのを止め向こう側にある入口に向かって歩きだしたが、その歩く後ろ姿に、何とも言えぬ切なる思いで思わず一歩足を踏み出そうとした。
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