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「あぁ…君の友達だったのか…、彼女はね解離性健忘だよ、恐らくね。実は…君が此処に運ばれるより前に彼女も搬送為れて来てね…………ん？」
其処まで話した時だった。
奥野はある事に引っ掛かって口を綴じるが、再び口を開けた。
「…そう言えば、君も彼女も搬送されて来て、病院は違ったけど同じ鳥取にある病院じゃないか!!もしかして一緒に居たのか？」
核心を衝いて問い質す奥野に圭吾は苦笑いを浮かべた。
この話しをすれば奥野は直ぐにでも気付くだろうと想定してはいた物の、自分の心中までも勘繰られるのではと、内心は奥野にはらはら為せられていた。
「はい……ですので、…責任を感じてしまい…、彼女の事が気掛かりで…」
圭吾は言葉を濁し俯いた。
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