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はっと我に返った私はと言うと、目が合った女性が気になって目をやると、その女性は大きく目と口を開け此方を他人事の様に見ているのだ。
否、勿論他人で知り合いなんかではなかった訳なのだが、知り合いかの様に此方を見ていたから私は気になってしまいこんな事にまでなってしまったのに…と理不尽な憤りを覚えた私。
勿論私を跳ねそうになった運転手のおじさんから勢いよく怒鳴られて、父親のトラウマもあってその大きな怒鳴り声でフラッシュバックしてしまい、畏縮して手足が震え出すし、運が悪ければ死んでてもおかしくなかった状態に放心状態にもなるしで、本当に散々な出来事だった。
元々人と目が合うと知り合いなのかと思考を巡らせ暫く目を離さない癖があるのか、そして其れが原因なのか、その後ストーカーにも合ったりしてそれを機に、視界を狭くして人と目が合わない様にする為にも通勤の際には必ず帽子を被る様になったのだ。
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