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外に出ると乾いた暖かい風が木の葉をさわさわと揺らしていた。
「そう言えば、此処も銀杏並木なんだ…」
私は呟くと歩き出した。
どうしようか、どうする可きか…
だけど、どうしても彼の気持ちを確かめたい。
だけど、さっきから止めておけと言わんばかりにサイレンの様な音が頭の中に響いている。
それが何を意味しているのか私には分からなかった。
だけど、少なくても今の気持ちをはっきりとした物にさせてくれると、自分の中で確信を持っていた。
私は携帯で時間を確認すると、この病院が私の暮らしていた地域だと言う事を思い出して、この銀杏並木の道を歩み進めて行った。
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