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性疑の味方
私には、血の繋がっていない弟がいます。
小中一貫の男子校通いの弟は、恥ずかしくて女の人の前ではずっと顔を伏せて黙り込んでしまうのです。
そんな彼にとって、私は唯一の家族。
顔を合わせて話をしたい。一緒に遊びたい。
だから、私は弟の前では男装して、口調も変えて、必死に男の子を演じることにしました。
「恥ずかしくないよ」と伝えるように、僕は彼に向かって穏やかに微笑みかけます。
さあ、今日も一緒に男同士で楽しもうよ。
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