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夕方、会社が終わって上がりが一緒だった同僚の部屋でフライパンを握る俺。
彼が家事が苦手というのでご飯を作りに来てもう半年くらいじゃないだろうか。夜は彼の家でご飯を食べるのが日課になった。部屋が隣同士だったから最初はおかずを持っていってたがいつの間にかこうなってた。
彼みたいに顔が整って仕事も出来るモテモテの男が俺とご飯食べてて良いのかとたまに思う。
「ハンバーグそろそろ出来るぞ」
「あ、チーズ…」
「ちゃんと中に入れた」
「さすが…」
テーブルに運びお互いいただきますして食べ始めるが彼が唸った。
「何、不味いの?生焼けだった?」
「違う、美味い。美味いんだけどさ…」
彼の箸が止まるのは珍しいな。
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