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美咲の娘、景は2歳。 時々 不思議な事をして遊んでいる。 壁と お話しするのはいつもの事で、天井に手を振ったり、廊下で会話もする。 そんな時 「どうしたの?」 と、聞くのだが 景は黙り込んでしまう。 何か伝えたくても うまく説明出来ないのか 美咲の顔をジーっと見て 何も話してはくれなかった。 ある日 景が窓の外を見て突然 泣き出した。 いつもの事だが、今日は何だか変だ。 全く泣き止まない。 様子が変なので 熱は無いか?痛い所は無いか? 色々 見たが どこも大丈夫そうだ。 窓を見ると泣く・・ 「どうしたの?」 聞いても首を横に振り 泣いてばかりいて答えない。 とりあえず抱っこをして、背中をさすりながら カーテンを閉めた。 外が見えない事に安心したのか普通に遊び始める景。 開けようとすると泣きだす。 カーテンを開けるのが嫌らしい・・ どうにもこうにも何とか泣かないように対応するしかなかった。 それが、3日も続いた。 3日目の夜。 美咲も疲れきっていた。 景が寝てからゆっくりと お風呂へ入る。 ベッドへ向かったのは もう夜中0時を回ったところだった。 戸締りを確認し電気を消して部屋へ入る。 その時 何かの音が気になった。 窓の下の砂利が鳴っている!     
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