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おお、神父さま!
やはり人間界の神父様。高貴かつ清潔な匂いが感じられる。
お願いがあります。是非私の懺悔を聞いて欲しいのです。
私はこの姿形の通り人間ではありません。魔王様の部下なのです。
私は魔王様の助言役として数々の相談、伝言を行ってきました。
それがある日魔王様の奥様となる魔妃様に、このような相談を受けたのです。
(ほの暗い部屋、不気味な装飾がされている一台のベットがある。)
私は魔妃様に呼ばれてここを通されました。
そして次の事を聞かされました。
「ロクアシヌ。あなただけに打ち明けたい事がある。よく聞いて
今、私のお腹の中には赤ちゃんがいる。もうすぐ産まれるわ
けれどそれは、魔王様の子供ではない。別の魔物との間にできた子どもなの
魔王様は自分の子どもだと思って喜んでいる
私はそれを見て余計に誰にも言えず、今まで苦しい思いをしてきた
しかしあなたにだけは、どうしても真実を打ち明けたくなった
そしてお願い。この事はどうか誰にも言わないで」
私は大変胸が痛みました。
魔妃様は大変素晴らしい方です。
魔妃様が外に出られると幼い魔物の子供から高位に位置する魔物まで、誰もが笑顔になります。
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