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次の日、雫は白無垢姿で籠に乗せられ村を練り歩き街へと運ばれる予定だった。
「もうすぐ来る…」
瑞希は白無垢姿の雫を見て美しいと感じた。
けれど、やっぱり他の男に弄ばれることは村の為とはいえ無理だった。
瑞希は我慢できず、群衆をかき分けながら籠に向かった。
「雫ーっ!!」
すると、籠のすだれを上にあげて雫は籠から顔を出した。
「瑞希っ!!何してるんだ!」
瑞希は群衆の人々を自分の持っていた刀で切り裂きながら進んでいき雫に手を伸ばした。
「雫、やっぱり俺に助けないって選択肢はないわ…行こう……」
そう言いながら瑞希に手を差し伸べると雫は瑞希の手を強く掴んだ。
「助けに来て欲しいって思ってた……」
雫はそう言いながら瑞希と一緒に逃げた。
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