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「……あんた…ホントに遺跡オタクねぇ…」
半ば呆れたようにルチーナが言う。それを気にするでもなく、アラヌスは笑う。
「あははっ!いやー実際楽しいぞ!遺跡ってのは。本で読むでもいいけど、実際に見てみるってのもな。ロマンが詰まってるっていうか、昔、確かにそこにたくさんの人々が暮らしてたんだって思うとな」
「昔…確かにそこに人々の暮らしが存在していたってことね…」
ルチーナはふと周りを見渡した。これが彼の言うような遺跡なのだとしたら、何に使っていた建物でどんな人々暮らしていたのだろうか。そんな事を考えて首を振った。それから、話題を戻す。
「で、此処が本当に遺跡だとしたら、海があんなに荒れた原因もここにあるってことよね?でも、遺跡と海に一体何の関係があるっていうのよ」
「うーん。関係無くはないぞ。遺跡ってのは文化の象徴だからほとんどが陸にある。だけど、海を拠点にする海の民だっているし、長い年月の中の地殻変動で陸地が海に浸かることもある。ここには窓がないからはっきりしたことがわかんないけど、もし海の中に沈んだような遺跡なら、今回の現象の原因がここにあってもおかしくはないんだ」
「ふーん?そういうもんなの?」
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