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何で歴史物から?
読書は好きな方だけど読むのは殆んど推理小説。中学生以上になって読んでたのはマンガばかり。
大学ぐらいになって小説読みが復活して、その中には歴史時代物も勿論あったけど、書く側として考えたら、一見遠いジャンルに思えますが。
実際書いてみたら歴史物は初心者に適していると思いました。
史実に基づくならプロセスも結果も変えられませんし、起こった出来事に創作を付け足すだけで何とかなりますから。
思えば私は歴史ではなく古典が好きだった。
好きなのは雅な平安時代。
百人一首を全部暗記してみたり、能の妖しさや、色鮮やかな衣装の歌舞伎にも興味を持ちました。
でも源氏物語という恋愛物ではなく、軍記物の平家物語の方が好きというところに戦国時代に繋がる鍵があったのかもしれません。
私が平家物語の中で好きだったのは「敦盛の最期」。
滅亡に向かう平家の悲哀を象徴する美少年の最期の話しは教科書でも取り上げられる程有名だし、能や歌舞伎でも題材とされてきました。
史実?では身も蓋もない後日談らしいけど、古典から日本史に少し興味を持つ切っ掛けになったのが「敦盛」だったのかもしれません。
私の処女作は「森蘭丸伝 花落つる流れの末をせきとめて」で、タイトル通りの信長の小姓が主人公。
日本史で他に短命の悲劇の美少年はいるか?というところで知ったのが森蘭丸。
これまた笑えるのが普通は織田信長の小姓として知る名前の筈なのに、私の場合は森蘭丸の主が織田信長だっただけという。
そして信長は「敦盛」を舞うのが好きだったという偶然。
織田信長の事も良く知りませんでした。
後、古典って男色描写が非常に多くて、そういう点でも古典と日本史が繋がったというのはあるのかも。
それから歴史小説も読むようになり、少しは歴史にも興味を持つようになりました。
でも性風俗史ばかりに目がいってしまい、という訳ではないけど専ら──ね。
お陰で世界で繰り広げられる男色に理解を深められましたよ。
かなりアツい女性同士の歴史も何れ取り扱ってみたいです。
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