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「タケルさん、ですか?なんだか[大和さんと名前を合わせると凄い事になります]よね・・・偶然なんでしょうか?」 「そりゃ、そうだろ?偶然じゃなけりゃ、なんだってんだ?えっ?何、この子?天然?」 「フフフッ、そうなのよ。とっても可愛いでしょう?[弄り甲斐があって♪]」 昼下がりというにも関わらず、珍しく来客が訪れない店内で一同はのんびりとした時間を過ごしている。 大和やユエに引き続き、タケルもここの常連になりそうだなと、漣は[どこか諦めたように何かを悟った]。 漣にとっての唯一の救いは[店内にいる人間がちゃんと注文をして飲食しているという一点のみ]である。 「マスター、お腹減ったぁー!!えっ、誰?!」 「[お前は知らねぇ人間が来ると毎回同じ反応を示すな]・・・おい、[頭上には気を付けろ]よ、デカブツ?」 いつものように店を訪れたライルは店内にいるタケルの姿を見つけると、大袈裟なリアクションをしてみせた。 「お仕事お疲れ様です、ライルさん。今日は終わるのが早いですね?えっと・・・こちらはタケルさんといって、[ユエさんと大和さんと仲良しの弟分さん]みたいですよ?」 「へぇ~、そうなんだ。初めまして、僕はライル!![このお店の大ファンです!!]」 「・・・えっ?何?コイツも天然な訳?」 [真琴の説明になんの疑問も抱かない]ライルに、タケルは[どうしても突っ込まずにはいられなかった]らしい。 「[天然2人のバカップル]だ。まぁ、あんまり気にすんじゃねぇよ・・・[余計にややこしくなる]からな。おい、ライル。ついでだ・・・[外の看板を閉店にしといてくれ]。」 「はぁ~い。」 「[もうここのバイトじゃねぇ]ってのに・・・[相変わらず、漣はライルをこき使う]よな。」 「[漣ちゃんの言葉に対して何も違和感を抱かない]っていうのも、ボウヤらしいわよねぇ~。」 「えっと、ユエさん?あの・・・[私はそろそろ動いてもいいんでしょうか?]」 ライルが外の看板を閉店へと切り替えている間、真琴はユエにそう問い掛けた。 真琴は[ユエに髪を弄られており]、先程からずっと動けずにいたようである。 「何それ、マコちゃん?!超絶可愛い!![相変わらず、ユエさんは良い仕事をしてくれる]よ!!ありがとう!!」 「フフフッ、どういたしまして♪」 「なんつーかさ・・・[アイツがどんな人間なのか一瞬で悟った]わ、俺。」 「[天然で素直]だろ?」 「うるせぇ。」 「イタッ?!何すんの、マスター?!」 「えっと・・・は、恥ずかしいです。」 ユエにより[ツインテールにされてしまった]真琴は真っ赤になってしまった顔を俯かせ、小さく一言そう洩らした。
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