恋人始めました。

2/7
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
宮原に告白されて・・・自分でも告白して。 付き合うようになって。 見てるだけで心臓が爆発しそうだったのに、付き合うって事は手をつないだり・・一緒に出掛けたりやっぱり、もぅ『宮原』じゃなくて名前で呼び合ったりしたほうがいいんだよね。 そんなことを妄想しながら、電車に揺られてる自分。幸せなのはわかってるけど、考えただけでドキドキが止まらなくなってきちゃうし、これから大丈夫かな。 「鳴瀬、ため息出てるよ。」 「へっ?」 突然、かけられた声に心臓が飛び上がる。 「み、み、宮、、、宮原!」 「驚き過ぎじゃない。ほら、こっち。」 言葉と同時につながれた手から、身体中が熱くなってくのがわかる。宮原に引っ張られるようにして、扉側に促された。 「…苦しくない?」 相変わらずフワッと微笑む彼の表情が好き。 満員になった電車の中で私の前にだけ空間かできていた。 「宮原、ありがとう…。」 「お礼なんていいよ……彼氏…だから。」 自分で言いながら、視線を外して顔を真っ赤にしていた。 「宮原、顔…真っ赤!」 「鳴瀬も真っ赤だよ。」 そう言いながら、のぞいてきた宮原の表情は少しだけ意地悪なものだった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!