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宮原に告白されて・・・自分でも告白して。
付き合うようになって。
見てるだけで心臓が爆発しそうだったのに、付き合うって事は手をつないだり・・一緒に出掛けたりやっぱり、もぅ『宮原』じゃなくて名前で呼び合ったりしたほうがいいんだよね。
そんなことを妄想しながら、電車に揺られてる自分。幸せなのはわかってるけど、考えただけでドキドキが止まらなくなってきちゃうし、これから大丈夫かな。
「鳴瀬、ため息出てるよ。」
「へっ?」
突然、かけられた声に心臓が飛び上がる。
「み、み、宮、、、宮原!」
「驚き過ぎじゃない。ほら、こっち。」
言葉と同時につながれた手から、身体中が熱くなってくのがわかる。宮原に引っ張られるようにして、扉側に促された。
「…苦しくない?」
相変わらずフワッと微笑む彼の表情が好き。
満員になった電車の中で私の前にだけ空間かできていた。
「宮原、ありがとう…。」
「お礼なんていいよ……彼氏…だから。」
自分で言いながら、視線を外して顔を真っ赤にしていた。
「宮原、顔…真っ赤!」
「鳴瀬も真っ赤だよ。」
そう言いながら、のぞいてきた宮原の表情は少しだけ意地悪なものだった。
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