記憶

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ううう、痛いよ・・痛い。 打った腕をさすりつつ辺りを見回す。 ここは、どこ? 私は文字が読めないため、何か書かれているが、読み取れない。しかし悪いものだということは分かる。そう、ここは私と仲間のお墓だ。 冷静になろうとした。だが、本能が訴える・・・もう、死ぬのだと。 ・・いやだ・・死にたくない! でも、私に何が出来るのだろう? ・・・何も出来ない・・・ ・・・無力。 笑えてきた。 自分の情けなさとリエへの懐かしさが募り、涙が溢れた。 目が熱い。 気づくと腕が負傷していて、火傷したような刺す痛みが走った。 私は何をしているのだろう。 私には帰るところがない。 ああ、リエは何をしているのだろう? リエは何で遊んでいるのだろう? リエ・・・会いたいよ
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