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叶う
目が覚めたら知らない場所…(/ _ ; )
ここは、どこなんだろ…。
「あ、香菜ちゃん、目が覚めた?」
まだ寝ぼけていて、視界もぼんやりしてる私の目の前に彩海さんの顔がどアップで映し出された。
…うわっ、彩海さんのどアップ…スッピンでもキレイだ…。
あまりの近さにドギマギしてると、彩海さんの手の平がそっと私の頬を撫でていった。
「ねー、香菜ちゃん。 昨日は、私のこと、もっと知りたいって言ってくれたわよね。私…凄く嬉しかったの。」
…そんなコト…言った、なぁ…
…確かに彩海さんのコト、もっと知りたい…
「でもね、その反面もしホントの私を香菜ちゃんが知ったら、もしかしたらモノ凄く引かれちゃうんじゃ無いか、とか嫌われちゃうかもってスッゴク不安だったりもするの…。」
「でも…、それでも、私は香菜ちゃんにだけは、本当の私を知って貰いたいの…。」
「私、彩海さんなら、どんなコトを聞いても引いたり嫌ったりなんてしません。だから…、だから彩海さんのコト、もっと知りたい…」
「香菜ちゃん…、ホントに良いの?」
私は、決意を込めて彩海さんの眼を見つめながら深く頷いた。
「そう…、そこまで言ってくれるなら聞いてくれる? 私ね…実は……、」
彩海さんは、そこで、一つ大きく息をして言った。
「レズビアンなの。 あの日、初めて更衣室で会った時から、香菜ちゃんのコトが好きになってたの。」
一瞬で、私の視界が霞んでいく…。
…ああ、彩海さんも私と同じだったんだ…
「あ…、あや、み、さん…、ワタシ…、私も…彩海さんに初めて会った、あの日…から…、彩海さんが…、彩海さんしか目に入らなかった…。 ずっと…、彩海さんだけ見てました。 嬉しい…デス…大好き…」
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