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言い終わってポロポロと涙を零す私を、彩海さんの細い腕がそっと抱きしめてくれる。
…暖かい、彩海さんの腕の中…
「もう、そんな顔しないで…、あなたをめちゃくちゃにしたくなっちゃう…」
彩海さんが困った顔をした。
「良いです。 彩海さんになら…、私…めちゃくちゃにされたい…っっ」
「香菜ちゃん…、そんなコト言って…、後から後悔しても知らないわよ…。」
彩海さんが、とてつもなく色香をはらんだ微笑みを私に向けた…。
その瞳に惹き込まれるように、私たちは抱きあい唇を重ねた。
しっとりとして柔らかな彩海さんの唇は、私の理性を狂わせるに充分な破壊力があった。
その柔らかな感触が私の顔中に降り注ぐ。
唇から頬、こめかみ、目蓋、オデコ、鼻、また唇。
今度は、私の唇の間をぬって、口の中まで入り込んでくる。
歯列をなぞり、上顎を舐め回し、舌を絡ませる。
私も、彩海さんに応えて必死に舌を動かす。
「香菜ちゃん、可愛い…」
彩海さんが、いっそう妖しく微笑んだ。
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