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序章
私たちは、修学旅行で北海道に来ていた。
寒いのが苦手な私は、昼間の屋外でのプログラムは、やる気nothingでやり過ごし、北海道ならではの海の幸がいっぱいの晩ご飯に満足して、みんなと一緒に大浴場にやってきた。
「広ーい!! 凄いねー、美結(みゆ)。」
「うん、さすが北海道だねー。あ、香菜(かな)、背中流してあげる。」
「あ、ありがとう。じゃあ、つぎは、私がやったげる。」
そんなコトを言いながら、私と美結は、背中の流し合いッコをしながら、キャイキャイと騒いでいた。
2人とも、身体を洗ってシャンプーもして、やっと湯船に浸かってボーッとしていると…。
後ろで、誰かが入って来たんだろう。
ザブッと、お湯が跳ねて振り返ると、そこには、真っ白な背中が見えた。
…………っっ!!
スッゴイ綺麗な背中…
真っ白だー、こんな綺麗な背中見た事無い…。
私は、しばらくその真っ白でシミ一つ無い綺麗な背中に見惚れていた。
「香菜? どした? 湯当たりした? 大丈夫?」
美結の声に我に返った。
「あ、う…うん、ちょっと逆上せてきたかも…、上がるね。」
そう言って、私は慌てて湯船から上がった。
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