男の子だもん

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「おぃ!んっ…たか…はし…」 俺がキスをするとは思ってなかったのだろう。めちゃ驚いた表情だった。 俺はくすっと笑うと青葉先生の首に腕を回し、もう一度唇を重ねた。最初は軽く、次は深く。何度も何度も。 「んっ…はぁ…」 気持ちよくなってカタくなる。 うん、やっぱり俺先生に恋してるわ。 最後にぎゅっと抱きしめて離れた。 キスをしてる間、嫌がらず動かないでくれた青葉先生も気持ちよかったのかフェロモンが飛んでる…気がする。やべぇ、エロス! ゴクッと唾を飲み込み、無理矢理、えへへっと笑う。 顔は真っ赤だろうなぁ。 「先生、こんな感じで大丈夫かな?」 青葉先生は俺の言葉を聞くなり、目を丸くした後額に手を当てガクッと項垂れ、大きくため息をついた。 「えっと、あのう…先生?」 想像していた反応と違う青葉先生にオロオロする。 「高橋…」 「あっ、はい!」 「あー、あれだ、やっぱキスはやめろ」 「えっ?何でですか?」 「お前のキスはヤバイ」 「ヤバイ?下手ってことですか!ガーン!」 跪き頭を垂れる俺。 そんなに下手なのか…これから練習だな…っと反省している俺の後で、 「違う…その反対だ…エロイんだよ…」 っと青葉先生が言った言葉など聞こえるはずもなく…。 俺の卒業までの目標が決まった。 卒業までに青葉先生には俺を好きになってもらう。そして、キスの練習だ。なんだかんだ言って青葉先生には練習台になってもらおう。キス、気持ちいいし。うん。 きっとキスで少しは絆されてくれるはず…。 嫌がってなかったし、アレも少し立ってたしな。                 
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