男の子だもん 2

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「…ってわけなんだ。親友よ、どう思う?」 「知るか」 昼休み。お昼ご飯を食べにいつもの屋上にきていた。人はいない。ここは立入禁止の場所だからだ。なぜ立入禁止の屋上に入れるのかって?それは隣にいる親友、小鳥遊暁(あきら)のお陰だ。入学前に知り合いのOBから屋上の鍵を貰い受けたらしい。 「冷たい!それが悩んでる親友に対してのセリフなの!」 「…ウザイ」 「ひど!!」 そんな冷たい暁であるが、実は結構な世話焼きさんである。 俺が落ち込んでいるとさり気なくフォローしてくれるし、本気の悩みを打ち明ければ茶化す事なく真剣に聞いてくれる。 それに今食べてる弁当。おにぎりとおかず1品にサラダだが、俺の分も作ってきてくれているのだ。どうやら一緒に住んでいるお兄さんが放っていたら昼飯を食わないらしく、食べさせる為にお弁当を作るようになったとか。その恩恵に俺もあずかっている。ありがたや。
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