アルバイト募集はトラブルの元?!

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「僕はシェラルド通りの3-5の廃墟ビルにいるよん。  早く来ないと別の場所に行っちゃうからね♪」 「そこでまってろ『くそがき』」 ぼそりとつぶやいたが、 「今回は報酬半分にしようか?」 「・・・そこでお待ちくださいませお坊ちゃま~♪」 なんだかんだ言いながら、この坊ちゃんの世話は払いがいいのである。 「ん、よろしい。では早く来るように」 そういうと、ラジコン目玉は窓から飛び出し飛んでいってしまった。 「ナンってくそ生意気なガキなんだ!!!」 バン! と思いっきり机を叩いた。 「あの、今のは?」 ちょっと怯えながらラスが尋ねる。 「バンダート家のお坊ちゃまさ。ませてて口やかましいガキだよ。  よくSP達の目を眩ませて逃げ出すんだ。  その度に俺達のところに来るんだ。  社会勉強とか言って、仕事の邪魔しに来るんだもんだから・・・  お、丁度いいや、初仕事にはもってこいじゃね~か。  そんでお前の実力も見せてもらうぜ」 「は、はい」 その時、机の下から先程とそっくりなラジコン目玉がゆっくりと出てきた。 「あ・・・」 「あ?・・・」 「これ、録音機能もついてるんだよね」 軽やかな少年の声が響き渡った。
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