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高校時代。
行く気も無かった名門校。
入学したことで、父は俺の成績にまでとやかく口を出すようになった。
テストは90点を下回るものは全て『赤点』扱い。
学年の順位が少しでも下がると、部活を休ませられ、休日は父の知り合いの家庭教師を勝手に呼ばれた。
「これも、お前のためだ。」
何をするにも、父はこの一点張りだった。
そして……
高校2年の夏、俺はついに父に反抗した。
「俺は俺の人生を生きているんだ!!あんたの作った道を歩くつもりはねぇ!!」
これまで反抗すらろくにしなかった俺は、力の限り、腹から声を出して父にぶつけた。
この時の父の表情は、たぶん一生忘れないだろう。
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